山の谷間の敷地は、冬の最低気温が2度になるほど冷え込み、陽当たりがよいので夏は暑さが厳しい。「高気密・高断熱で一年中快適な住まいを」と考えた施主さんはパッシブハウスを実現するアーキテクト工房Pureに建築を依頼した。無垢材を活かしてナチュラルテイストに仕上げた住まいは、1階には薪ストーブのあるLDKを配置し、2階には主寝室と予備室。階段脇のフリースペースは奥さまがクラフトを楽しんだり、洗濯物を干したりできるよう採光を充分にとっている。敷地に隣接して母屋があるため、部屋数はミニマムに抑え、リビング部分は大開口と吹き抜けで開放感を演出した。ご夫婦ともに社交的で、友人が遊びにくる機会も多いことからLDKから直接出られるウッドデッキを用意。リビングを含めたひとつながりの空間で、友人たちをもてなしている。各所に設けた窓からは周囲の緑が望め、日々癒しの情景を満喫している。