かわいさもありながら甘すぎず、ちょっとアンティークな感じ…そんな思い描く理想の住まいを一つひとつ形にしていったMさま夫妻。「好きなものはいろいろあるけれど、まとまりのある空間になるように」と、奥さまの好きなブルー系をテーマカラーに選択。ネイビーやティファニーブルーを効果的に取り入れた。ご主人の趣味の場所であり、ごろんとくつろぐスペースでもある小上がりの奥には、掘りごたつのカウンターを設けて多目的スペースに。LDKから階段への動線や玄関土間への入り口の壁はRを描いたり、カウンターキッチンには憧れのタイル貼りを実現したり、広々とした玄関には新婚旅行の思い出であるシーサーを飾るニッチを設えたり。二人の好きなものを表現した空間に、愛着もひとしおのようだ。
私がお客さまと接する上で心がけているのは「自分を持たない」ことです。家づくりはお客さまの想いを形にするものですから、自分のこだわりを押し付けるようなことのないよう、お打ち合わせの際にはいつも真っさらな気持ちで、お客さまの声に耳を傾けることを大切にしています。また20年、30年と住み続けていく大切なマイホームですから、将来を見据えた間取りにすることはもちろん重要ですが、ご家族の「今」の暮らしも大切にしていただきたいと思います。今、家族でどんなことがしたいかをじっくりとヒアリングしながら住まいに反映し、理想の形を一緒に思い描いていけたらうれしいです。
