白くてシンプルな外観に、開放感のある空間を求めた施主さま。そこで武田さんは大きな吹き抜けを中心に、壁や仕切りを最小限とすることで家全体がつながる住まいを提案した。プライバシーを守りつつも気持ちのいい暮らしを叶えるアイデアとして、広々としたウッドデッキの中庭を建物に内包。勾配天井の吹き抜けにより邸内を風と光が行き交い、どこにいても家族の気配を感じることができる。　ご夫妻共働きであることを鑑み、間取りは家事動線を重視して限りなくミニマルに。キッチンは家全体が見渡せるアイランド型を採用し、水まわりはLDKの奥にコンパクトにまとめた。2階は階段を上がってすぐにキッズスペースと寝室、家事室を配置。無垢の床や漆喰の壁などの自然素材を取り入れた、飾り気のないすっぴんの空間だから、これから10年、20年、紡いでいく暮らしのなかで、ご家族の形に変化させていくことができる。