15年以上を経た建物は、年月を重ねるたびに変化し、彩みを増す。「新しさ≠美しい」ではないことを教えてくれる。古くて豊かなイギリスの家に魅了されてつくったこの家は、近年の便利さを重視する日本の家にはないぬくもりと、幸せな時の流れを感じさせてくれる。本物を組み合わせてでき上がった建物は、たとえ築年数がたっても、奥深い趣をもつ。家は建ったその時がGOALではなく、そこからがスタート。時が経つと価値が下がる日本の家。時が経つとその時間のなかでの暮らし方を評価し、価値を上げるイギリスの家。暮らしながら、楽しみながら育てる家づくりをすることで、住まい手が家を愛する喜びを知り、暮らしと心が豊かに。熟される。
家は生活の場であり、眠り安らぐ場であり、学び楽しむ場であり、家族の思い出をつくる場。健康にいいとか、丈夫で安心…というのは当たり前のこと。そうしたことをクリアしたうえで、施主さまがどれだけ楽しく、豊かな気持ちになれるかを目指しています。これからも“帰ってくるのが楽しみになる家”をつくっていきたいですね。