80坪の敷地に建てられたこの平屋は、ご夫妻とお子さん、愛犬のための住まい。廊下などの無駄を削ぎ、回遊性のある動線を採用して家のどこにいても自然とつながる設計に。屋根には傾斜をつけ、平屋にありがちな低さを感じさせない、トップの天井高が6mを超える開放感を叶えた。一方、隣のダイニングは畳の小上がりにして、おこもり感を演出。食事、団らん、来客時のゲストルームなど、ライフスタイルに柔軟に寄り添う場所となった。リビングとダイニングは必要に応じて仕切ることができ、ご夫妻それぞれの時間も尊重できるよう配慮している。
素材選びにも細やかなこだわりが光る。リビングの床は自然由来のヴィンテージ塗装を施したパイン材、ダイニングの天井やカウンターにはシンゴンの無垢材を使用。手ざわりや温もりにまで気を配り、心と体にやさしい空間に仕上げた。自然素材の豊かな表情が重なり合い、住むほどに愛着が深まっていくだろう。