施主様のこだわり

　2つの世帯がちょうど良い距離感で暮らせる二世帯住宅。白を基調としたエレガントな建物は三角屋根が連続し、バルコニー下の玄関ポーチの柔らかな曲線アーチが美しい。子世帯は、大理石床の吹き抜けリビングが目を奪う。リビング階段の踏み板やアイアンの濃い色がアクセントとなり、大理石の白を引き立てている。広く取った2階ホールは、バルコニー側の窓辺にテーブルを置き、セカンドリビングとしても使える。一方の親世帯は玄関を広く取り、リビング床は大理石、ダイニングキッチンは素焼きタイルで緩やかにゾーニングした。床の継ぎ目に貼ったモザイクタイル、モールを飾るアンモナイトの石膏彫刻など、細部にまで繊細なデザインが施されている。2つの建物はバルコニーでつながり、それぞれの生活を尊重しながらも、日々お互いの気配を感じることができる。