ハウスメーカーでは多くのお客様の住まいづくりをお手伝いさせていただく機会があり、家族構成や生活スタイル・好みなど実に様々な関係性があり、住宅には「誰にとってもこれが一番いいですよ」と言えるものは何一つ無いという事を実感します。そんな中で目の前におられるお客様にとって一番いいと思われる提案をしていくために最も重要なことは自分自身がお客様と同じ価値観を共有できるか？二つ目は言葉の影に隠れている本当の意味は何か？ 三つめはお客様が一番大切にされていることは何か？ を感じることが出来るかだと考えます。そのためには自分の知らない色々な世界や物を見たり経験したり、感じたり考えたり、色々な立ち位置で想像してみることが大切だと思っています。実際のプランニングに当たってハウスメーカーに所属する設計者として考えるのは自社の強みを活かしながら自分の好みではなく、お客様が日々ストレスなく生活できインテリアやデザインなど違和感なく受け入れられるものになっているか？ お客様が言葉で表現しきれていない提案を盛り込めているか？ 他の誰かではなく、目の前のお客様にとって「居心地のいい空間」になっているか？ ということです。お客様の喜んでいただいている顔が直接見えるのは住宅設計ならでは、「毎日家に帰るのが楽しみになりました」「休日も家で過ごす時間が長くなりました」という言葉を頂けると本当に嬉しくなります。