大野順作建築研究所のイエプロ(IEPRO)
大野順作
IEPRO'S POINT
【Idea Source/旅先のスケッチ】旅先で出会った建築をスケッチブックに残している。数枚の写真より、1枚のスケッチがその場所で出会った建築の驚きと感動を鮮明に残すためだ。
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【Idea Source/旅先のスケッチ】旅先で出会った建築をスケッチブックに残している。数枚の写真より、1枚のスケッチがその場所で出会った建築の驚きと感動を鮮明に残すためだ。
私は住宅の設計活動を通して感じていることがあります。家がほしい人たちの多くは、カタログを片手にモデルハウスへ行き、ハウスメーカーやビルダーの形(型式)に引き込まれるように、目の前にある具現化されたものとほぼ同じ家を、まるで車や電化製品のように、高額にもかかわらず、とても簡単に手に入れることができるようになりました。これも時代の流れなのでしょう。家は「買う」ものになってしまったと感じています。しかしながら、家は土地の上に建つものです。そこには、その地の気候や風土、地域性、場所性、立地性、そして住まい手の個性があり、百あれば百通りの家が地域との関わりのなかで、建ってしかるべきだと思っています。「家は買うのではなく“建てる”ものでなければならない!」。そんな想いで、せめて私の設計する住宅くらいは、依頼者の個性がその地域に表現できればとの考えに重きをおきながら、日々の設計活動の目標としています。