施主様のこだわり

多様なテイストをまとめる、モカ色の建物。

穏やかなモカ色は、施主さまたちの大好きな色。そこから発想を広げて計画された二世帯住宅のファサードは、見る角度によって豊かな表情を見せてくれる。邸内は導線上にある洗面台のみ共有で、二世帯の居住スペースを完全分離とした。LDKのデザインも好対照で親世帯はワインレッドで大胆にアレンジ。これは施主さまがコレクションしている鎌倉彫やアールヌーヴォーのステンドグラスのランプに馴染みのよいカラーを選択したためだ。壁のモカ色ともフィットしている。子世帯は2階リビングの間取り。奥さまが惚れ込んだシャビーなテイストのキッチンを、インテリアの軸とした。アーチ開口の連続がリズミカルな印象。さらにはキッチン部を下がり天井として間接照明を設置し、壁に浮かびあがる陰影も楽しめるように工夫した。