臨済宗妙心寺派大安寺 - 村上工務店の施工実例
施主様のこだわり
華美を嫌い、抑えた美しさを誇る名刹。
東温市の大安寺は859年(貞観元)に創建された古刹。度重なる出火で焼失した堂宇は、1895年(安政6)に現在地に再建された。1954年(昭和29)に本堂の大修繕が行われたが、半世紀以上を経て老朽化が進み、建て替えの話が出始めた。そこで寺の関係者は確かな腕を持つ宮大工を探し始めた。白羽の矢が立ったのは、西予市・三嶋神社の普請を手がけた村上棟梁。三嶋神社宮司の推薦を受け、打ち合わせを重ねた後に正式な依頼へと至った。大安寺の宗派は臨済宗。禅宗の一派であり、華美を好まず、装飾や無駄を極力排した様式が特徴となっている。大安寺の建物は、これまで名刹・名社の新築や改築を手がけた村上棟梁にとっても初めての方丈型の建物で、村上棟梁はご住職から臨済宗の精神や様式を学ぶことから始めたという。