施主様のこだわり

大窓から庭木を臨み、時間の移ろいを愉しむ。

テーマは「和風の平屋」。外観は落ち着きのある草色の塗り壁と、屋内で使用されている杉のあたたかな色合いが調和し、モダンなテイストも演出されている。一方で、玄関を入ると上質なホワイトの空間が広がり、その仕上がりには職人の細やかな手仕事が感じられる。藤畑さんの家づくりは、木をふんだんに使用しつつ丁寧な職人技が光る、安らぎのある空間が魅力だ。
リビングでは梁を見せた勾配天井が開放感を演出。そこから大窓を介して南側に眺める庭には桜の木が植えられており、春にはその華々しさを愉しむことができる。また、独立した和室には小窓から風が通るようになっており、室内の空気循環にも配慮。住宅性能の数値に必要以上にこだわらず、元来人間が快適だと感じる自然な空気質を創出する工夫がなされている。邸内随所の造作も美しく、匠の技術が十二分に発揮された住まいとなった。