思考と経験に感性をプラス 創造的回帰による空間設計 - 株式会社 YAD 一級建築士事務所の施工実例
施主様のこだわり
経験を重ねるにつれて、より建築への想いを深くしている河野さん。「実績を振り返れば、自分のスタイルができつつあることに気づきます。それをより高めたり、良い意味で裏切ったりするのが今後のテーマ」と話します。発想の「芯」に対しては、常に誠実です。それは開放と閉塞、光と影、くつろぎと刺激、日常と非日常、自然と人工、こうした対角線に存在する要素を違和感なく内包させること。「相反する要素が共鳴しあったとき、その空間はより深みと可能性をもつことになります。これを突き詰めていく行程では、いかにして削ぎ落としていくかを意識しつつも、一方で、無駄なように感じても、残すべきものはしっかり残していきたい」。その残ったものの密度の差ででき上がっていく空間が、住む人を心地良くさせるのです。