施主様のこだわり

奥さまと土居さんは、好きな建築家や愛読しているライフスタイルマガジンが同じ。空間づくりのコンセプトやデザインの考え方は“運命的”というほどにぴったり合ったそう。「平屋で、室内に障子を多用したい」という希望の実現を基本に、土居さんは家族の暮らしをおおらかに包み込む開放感と穏やかさをつくり出すプランを描いた。平屋は暗い部屋ができてしまいがち。そこで土居さんが考えたのは、建物に凹凸をつけ、どの居室にも2方向に窓を設けること。また通り抜けできる「ウォークスルークローゼット」を取り入れるなどして2つの回遊動線をつくり、暮らしやすくコミュニケーションをとりやすい間取りとした。障子や手持ちの素敵な家具が調和しながらも映えるように、木や自然素材を使ってシンプルで上質な空間をデザインした。日常をじっくり味わうような、丁寧な暮らしを求める施主さまに相応しい家である。