Pastosita[パストジータ] - fol設計の施工実例
施主様のこだわり
美味しく味わえること、ゆっくりと過ごせること。本質を追い、セオリーにとらわれない空間演出。
オーナーシェフのご主人、奥様はソムリエ。夫婦で切り盛りするイタリアンレストランPastositaの面積は決して広くはない。最初の打合せで「ゆったりとしたカウンターでお客様とコミュニケーションをとりたい」というシェフの要望を聞き、デザインのアウトラインができ上がった。二度目の打合せでは椅子のオーダーの為に家具店に足を運び、上質で座り心地の観点から選んだ椅子の高さに合わせてカウンターの高さを決め、限られた空間に広がりをもたせるために、入口とレストルームの2カ所に高低差をつけた。フロアの高さを上げたことで、シェフとお客さまの目線が近づき、素材や料理の説明がスムーズに行える。カウンターの天板は耐用性を考慮してアメリカ製の人造大理石を使用。マットな質感が、レストランにふさわしい雰囲気を生んだ。壁面のテーブル席には、ソファ風のベンチシートをしつらえ、上質感と居心地を演出。ワインセラーとレストルームのドアはデザインを施した造作。樽をイメージしたワインディスプレイも効果的だ。