西石井の家 - 西下太一建築設計室の施工実例
施主様のこだわり
敷地面積25坪に対し、建築可能な延床面積はわずか20坪弱。4人家族で暮らす「狭小住宅」である。限られた面積のなかに最大限の広がりをつくりだすにはどうすればよいのか、また個室3部屋をどのようにとるのか。西下さんは敷地と向き合い、周辺環境を注意深く観察して、狭小住宅ならではの課題に取り組んだ。十分な採光が期待できる南西の角地だが、人や車の往来が多く、周囲は住宅が建て込んでいる。「敷地の持つ良い条件を“そのまま”取り込むには障害を感じました」と西下さん。そこで、道路側からの視線を遮る格子の板塀を設置し、敷地いっぱいにデッキを設けた。室内からデッキへとつながる空間構成で広がりを演出。また遠くを見渡せる開口部を配置することにより、閉塞感を感じさせない空間を実現させた。