経年美化を待つ家 - コラボハウス一級建築士事務所の施工実例
機能的で、ミニマルに暮らしを慈しむ。
コラボハウスに在籍する設計士に憧れを抱いていたというご夫妻。
「手掛けられている家は、暮らす人のことがよく考えられていました。
設計、インテリア、細部のデザインにいたるまで統一感があって、
心地よい暮らしが伝わってくるようでした」と語る。
そんな設計士とともにつくり上げる住まいの核となった想いは、
「コンパクトな住まいで、丁寧に暮らしたい」ということ。
例えば、リビングの天井の高さ。読書や映画を観てくつろげるよう、
敢えて天井を低くし、落ち着いた空間となった。
過ごす場所一つひとつにじっくり時間をかけられた間取りは、
どこも居心地が良く、窓の大きさ、位置、
家具の配置さえも計算しつくされている。
随所にちりばめられた丁寧な仕事が、
豊かさの本質とは何かを教えてくれるようだ。
パブリックとプライベート、暮らしのなかで空間の関係性が重要視されたOさま邸。
なかでもバスルームや洗面所を2階に設けたレイアウトは、
ご夫妻のアイデアから生まれたものだった。
洗濯物をそのままバルコニーに干せ、朝晩の洗面や身支度がスムーズにできる、
そんな機能的な設計に加え、プライベートスペースはすべて2階で完結する快適さを叶えた。
おかげで1階部分のLDKが広くなり、時間の過ごし方が大きく変わったという。
「読書をしたり、外の景色を眺めて季節の移ろいを感じたり、時間がゆったり流れていくようです。
望んでいたミニマルな暮らしは、心に余裕を与えてくれました」とご夫妻。
ご夫妻の美意識が散りばめられた住まいには、丁寧に、気持ちよく暮らせる知恵が詰まっている。