田園のなかで暮らすミニマリストの家 - 株式会社 YAD 一級建築士事務所の施工実例
施主様のこだわり
スレートで外部を覆った倉庫のような住宅。
田園風景のなかにたたずむのは、スレート外壁の建物。日本の農村風景で普通に見かける農業倉庫のようだが、これはれっきとした新築住宅。農業倉庫をリノベーションし、店舗や住宅として利用する事例は決して珍しくないが、施主さまの要望は「スレートで造りたい」ということ。記憶の中の憧憬から出た言葉だ。周囲の田畑では春から秋にかけて稲作が行われ、秋から初夏までは麦が育つ。そんな外的環境に馴染む建物のスタイルを農業倉庫へと限りなく近づけた。この新たな住宅で指向した施主さまのライフスタイルは「晴耕雨読」。農作業に汗を流し、庭でお茶を飲んだり、食事をしたり。素にして、潔い建物はそんな日々にやさしく寄り添う。