通り土間が出迎える家 - いぶき建築の施工実例
施主様のこだわり
ひとつながりの空間を包む、ほどよい光。
「太陽の強い光が苦手」「部屋の扉もできるだけなくしたい」。ちょっと意外な要望を口にされたHご夫妻。そこで窓や扉の位置を緻密に計画し、1階の1部屋以外は扉のないシームレスな空間へと仕上げた。玄関からは通り土間を通じて、LDKへとつながっているが、高さのある立ち上がりの壁で来客の目線をやさしくガードする。階段下スペースも取り込んだ大容量のパントリーは、必要に応じてリネンで目隠し。部屋同士の配置をずらすことで死角をつくり、ゾーニングをなし得た。「基本は家族だけで過ごす空間だからこれで十分」と奥さま。扉がないことで家中の温熱環境を一定にキープできるのもメリットとなった。さらには、アンティークをこよなく愛するHご夫妻の手持ちの家具や照明器具を活かした空間づくりにも成功している。