施主様のこだわり

ガラス張りの大窓で、遠景との一体感を。

クライアントは製紙機械製造のエキスパート企業。設計・製造・据付・スタートアップまで一貫したトータルエンジニアリングを行っている。辻田さんは、最先端のモノづくりに取り組む社員がゆっくりと心身を休めたり、コミュニケーションを取ったりするなど、多目的に活用できる「交流館」の設計を依頼された。1階は大ホール、2階は吹き抜けで開放感を演出した社員食堂、3階はミーティングルームや和室、ライブラリーコーナーを配置した。メインスペースとして位置付けられているのは社員食堂。賑わいのエリアで住宅を計画する際、プライバシーを守るために2階にLDKを配置するケースがある。辻田さんはその発想を取り入れ、道路を挟んで対面する本社との物理的・精神的な距離感を確保。ガラス張りの大窓が生み出す遠景との一体感を味わえるように工夫した。