二世帯が 軽く結ばれた関係性 - 株式会社 YAD 一級建築士事務所の施工実例
施主様のこだわり
二世帯が軽く結ばれた関係性
二世帯・三世代が暮らすK様邸のプランニングに際して、河野さんがまず考えたのは親世帯と子世帯をどのように分けるか。広々とした敷地に恵まれているため、完全に別棟にすることもできる。また階層でゾーニングすることも可能だ。ただしK様からは「二つの世帯がほどよい距離感、ほどよい結びつきを持つこと」「建物は一棟に」という要望が出た。さらに本家であるため、親族が集まるための大きな部屋も必要になる。そこで河野さんが立てたのは、建物をL字型にした、平屋の親世帯と2階建の子世帯を直角に配置するプラン。子世帯の生活空間は2階に置き、1階には親族用の二間続きの和室をしつらえた。このプランであれば親子の生活空間の重なりはまったくない。当初の要望通り、ほどよい距離感とほどよい結びつきが実現した。