施主様のこだわり

　松山市郊外、はなみずき通り沿いに誕生した「デイサービスセンター みかん幸号館」。おしゃれなカフェや診療所などの施設、閑静な住宅が建ち並ぶ街の景観に配慮し、いい意味で老人福祉施設らしくない、親しみを持てるような外観デザインとした。主要構造部にはすべて愛媛県産の杉と檜を使用し、木のぬくもりに包まれ、気持ちがやすらぐ空間を創出。利用者が多くの時間を過ごすデイルーム（生活室）はワンルームを基本とし、レクリエーションやリハビリテーションで賑わう空間をL字型の平面に。書棚やベンチなどの家具を間仕切りのようにレイアウトすることで、大きな空間の開放感を損なうことなく空間を分節化。どこにいても利用者一人ひとりが落ち着ける拠りどころを設えた居心地の良い空間とした。大きく開いた窓からは充分な開放感を得られるが、季節のグリーンがさりげない目隠しとなり、プライバシーや安全性も保たれている。