シークエンスを楽しむ家 - 株式会社 YAD 一級建築士事務所の施工実例
施主様のこだわり
ものづくりを趣味とする住み手から、「うつわとしての建物は、快適性や素材感を極めたものとし、自分でつくれる家具・収納などは、住みながらつくっていくハーフビルドとして家づくりに積極的に関わりたい」との要望を満たした河野さん。海を見下ろす高台の敷地に対して、そのロケーションを取り込むことはもちろん、アトリエとしての機能を持たせること、内部空間に関してはあまりつくり込み過ぎないこともテーマとなった。建物は居住棟とアトリエ棟の2棟に分かれており、両者に一つの屋根をかけて中心に「隙間」のような中庭をつくった。この部分の屋根は楕円形にくり抜かれており、足元は海に向かうデッキへとつながっている。アトリエ棟は1階建て、居住棟は2階建てとし、アトリエ棟の屋上はウッドデッキのバルコニーに。各所で外部空間とのつながりを持ち、爽やかな潮風が感じられるつくりとなっている。