SAKURA.HOUSE - 株式会社 YAD 一級建築士事務所の施工実例
施主様のこだわり
当初は、基礎を残したリノベーションとしてプランニング。しかし着工後、基礎と地盤部分への不安を払拭するため、新築へと変更となった。計画時が熊本地震の直後だったこともあり、耐震性を重視しての決断である。設計にあたり、テーマとなったのが、敷地のそばにある桜の木を借景として取り入れること。また周辺は成熟した住宅街であり、近年、建て替えが進んでいるエリアでもある。さまざまなテイストの建物が並んでいるが、その景観に対して異質なものではなく、交通量の多い通りにしっくりと馴染むようなファサードであるようにと熟考された。 敷地は道路面に対して間口が広い。裏側はくだんの桜が植えられた川辺となっている。セオリー通りに正面側は閉じたつくりで、裏側は大きく開いている。外壁に焼杉を施し、パーキングスペースを取り込んで、2階部分をセットバックに。水平ラインが強調された美しい建物となった。