四季を映す家 - 西渕工務店 一級建築士事務所の施工実例
施主様のこだわり
美しい木組みと、自然との調和に安らぎを得る。
計画地は、草木が青々と茂り、季節の花々が咲きそろう豊
かな場所だった。ご主人のお父さまが大切に手入れされた
その庭と住居の一体感をもたせるため、LDKをひと続きの
空間とし、まるで絵画のように景色を切り取る開口部を意図。
窓をすべて開放すれば、風に揺れる草木の葉擦れまで聞こ
えてきそうなこのパノラマを叶えたのは、西渕工務店の確か
な技術力だ。柱の上に直接、小屋梁を載せ、桁を架ける折置
組みにより、開放感を保ちつつ強固な構造を実現した。また、
この建物はサステナブル先導事業に採択された住まい。内
子の土や竹小舞下地と通し貫工法を用いた土壁は、素材本
来の蓄熱性や調湿性を発揮。縁側の深い軒と内障子により
夏の陽射しを和らげ、冬はひだまりを得る。先人たちの知恵
を取り入れ、一年を通して快適さを保つ。伝統の建築様式が
息づくなかで、家族は現代の暮らしを紡いでいく。