Box in House - 藤山敬晃 建築設計事務所の施工実例
施主様のこだわり
B o x のなかに外と内の中間を創出。
ファサードが印象的な住まいは、「倉庫の中に家をつくりたい」という施主さまのひと言から始まった。一瞬、耳を疑うオーダーだが、藤山さんは「開放壁」という、閉鎖するけれども開放するという考え方を用いて叶えた。ガル
バリウム鋼板で“家の機能”を囲い、光や風、景色が抜けるハイサイドライト(開口)をつくったのである。そして白い内壁に開口から入る光を反射させているので、囲っているとはいえ、邸内は想像以上に明るい。
2世帯住宅となる居住の間取りはシンプルだ。リビングとつながるデッキと中庭を設けており、天気のいい日は部屋の一部になる。「閉じているからこそ、外と内の中間が生み出せる。本当の意味でのアウトドアリビングです」と藤山さん。大きな開口を通して見える空、届く光や風がとても気持ちがいい。敷地の個性を活かした結果、家に「面白み」が生まれ、ほかにはない快適性がもたらされた。