日本庭園を愛でる平屋 - 西渕工務店 一級建築士事務所の施工実例
施主様のこだわり
夫婦で豊かに暮らしを紡ぐ、終の棲家
80歳をひと区切りとして、夫婦で暮らす住居の建て替えを検討されたT様。介護が必要となったときのことも考え、バリアフリーを意識した平屋を希望されました。建築雑誌を数冊読み込むなかで西渕工務店を知り、木の香りに包まれた温かみのある住まいに惹かれたというご夫妻は、実際に内子の工場を訪ねたそう。「工場内を全部見せてくださり、間近に見学した職人さんの丁寧な仕事に感銘を受けました。ここまでの技術力を持った西渕さんに出会えたのは幸運でした」と依頼を決意されたといいます。
ご夫妻が住まいに求めたのは、生活動線をコンパクトに描いた平屋であること、T様のお母様が大切にされていた日本庭園をできる限り残すこと。そこで、敷地の南側に位置する庭園を借景とし、リビング、小上がりの和室、寝室を配置。それぞれに大きな開口をとり豊かな眺めを実現しました。LDKは堂々たる梁や天井の木材をあらわしとし、格別な開放感を演出。切妻屋根の中央に設けた越屋根の窓からやさしい光が降り注ぎます。また寝室と洗面室、浴室、トイレの水まわりは最短距離に置き、扉をすべて引き戸とすることで車いすでもスムーズに行動できるよう整えました。
日本の伝統技術である「木組み」を大工が施していくことで、研ぎ澄まされた美しさや強さをもたらしてくれます。