曲線を感じる集合住宅 - Yoko Mise design officeの施工実例
施主様のこだわり
賃貸住宅は自分に合った住まいを見つけるための道しるべ。ならば、ぜひRに囲まれた暮らしを体験してほしい…そんな想いから、三瀨さんは賃貸としては“ありえない”、夢のある空間づくりを目指した。この部屋は「Nara Pupcupを飾り棚に置く」、このただ一つのイメージからインスピレーションを得てデザインしたという。雑貨が醸し出すかわいらしさの奥底に秘められたアンニュイな空気感を充分にとらえ、Rの設計を得意とするミセヨーコ・ワールドが余すところなく表現されている。 まず玄関から続くのは「Rの小径」。通常、直線であるはずの廊下がうねっている。人は通路の先に光がちらりと見えると、そこに別の世界が拓けているのではないかと錯覚するもの。奥にあるリビングから漏れる光がそんな感覚を抱かせる。Rのなかにキッチン、浴室、トイレ等の水まわりをすべて閉じ込めており、リビングからは見えない。帰宅してリビングで一息つくとき、目に映るのは色彩と設計の妙。飾り棚に貼ったタイルと雑貨が心をうるおす。人は「賃貸であっても、空間に似合う自分」を見出して楽しむ日々に、疲れを忘れ、癒されるだろう。