引き算の美。シンプルな中に数ミリ単位のこだわりを。 - 季織の家の施工実例
施主様のこだわり
石鎚山系の皿ヶ嶺を借景として取り入れ、住まいの前面には雑木と自然石でデザインした庭をレイアウト。一見すると平屋のようだが、実は2階建てのKさま邸。「家は低ければ低いほど美しい」という考えのもと、庭との調和を意識し、おさまりの良い表情に仕上げた。勾配天井を巧みに利用した吹き抜けのリビングは、杉の天井や床、美しい障子扉などの造作建具により、安らぎに満ちた場所に。一方、ダイニングキッチンや和室などはあえて天井高を低めにすることで、横の広がりを意図。吹き抜けとの高さの違いにより空間にリズムがつき、シンプルだがメリハリを感じさせる。さらに、リビング階段やテレビボード、キッチンの背面収納なども杉の無垢による造作で統一感を演出。木目や珪藻土、和紙などの素材感をデザインに昇華させた住まいが、既製品では味わえない経年美という楽しみを教えてくれる。