施主様のこだわり

　近隣には住宅が建て込んでおり、コンパクトな敷地という条件のなかで、お子さんたちがすくすくと育つ家を望まれていたMご夫妻。藤山さんが得意とする和モダンなテイストを活かしながらも、仕事をもつ奥さまの家事ストレスの軽減や生活道具の多い子育て世代の収納プランに配慮している。　玄関の造作の引き戸を開けば、南北に長い通り土間を設けており、南側には大容量のシューズクローゼット。北側はキッチンへと直接入れるつくりとした。上がり框の引き戸の奥には、南面に大開口を設けたLDKが広がる。キッチンには格子の飾りを付けた収納を造作し、階段の裏手には奥さまの家事コーナーを用意した。洗面とバスルームはキッチンの奥にレイアウトし、洗濯機を置いた洗面室から勝手口を通って外に出られる。生活感をできるだけ見せないように配慮してあることに加え、木々の織りなす癒しが何とも心地よく、上質で飽きのこない住まいとなった。