プース・ド・シェフ - fol設計の施工実例
施主様のこだわり
パリの街角にあるパン屋さんの雰囲気で…。そんなオーナーの想いに応えて、「プース・ド・シェフ」をエレガント過ぎず、カジュアルだけど上質感のある店舗へとリノベーションした。外観は味わいのある素焼きレンガをモチーフとし、窓のケーシングなどにパステルカラーを組み合わせた。看板や入口ドア、オーニングは濃紺。3色のコントラストが、道行く人やクルマの目をひく。天然素材のレンガは、グリーンとの相性もいい。コンパクトな店内はお客さまをスムーズに動かす導線に配慮。マテリアルとしてぜひ取り入れたかったのは、欧米のパン屋さんでよく使われている真鍮。窓側にあるリンゴバターやベリーのジャムなどを載せる棚を真鍮で造作した。表面に塗装を施していないので、時間の経過とともに色が変わっていくが、それも味わい。食パン棚の背後は艶を抑えた自然な風合いのタイルを施すなど、小麦色の肌をしたパンたちを引き立てる色と質感を選び、クールと可愛さが共存した空間が完成した。